表紙だけの絵本


 

〈サックスを吹くゾウ〉

ぱぉーーー♪
ぱぷーーーーー♪
ぱぱぱーーーーーーん♪

ゾウが鼻をサックスにして
演奏してる!

チョウチョも
カエルも
ハトも
モグラも
リスも
クマも
花も木も

みんな
何もかも忘れて
おどりはじめる

ゾウが鼻のサックスを吹くとき
それは森のお祭りの始まり

絵と文 / うさだうさお

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〈服を脱いだバナナ夫人〉①

おめかしした
バナナ夫人は今夜もお出かけ

秘密の恋人
ナス伯爵に逢いに行くのです

パーティー会場につくと
人だかりが…..

そこには血まみれの
ナス伯爵がたおれていました…..

バナナ夫人はたおれたナス伯爵にかけよって
服を脱ぎはじめた……

②へつづく

絵と文 / うさだうさお

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〈双子の涙〉

アキラくん、また泣いてる
今日はどうしたんだろうね?

うん
どうしたんだろうね?

双子の涙が
すーーっと 流れるとき
アキラくんの心が
少しだけ落ち着くんだ

アキラくん
たくさん たくさん
泣いていいんだよ

絵と文 / うさだうさお

 

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〈えんぴつ先生〉

春男くんは
今日もひとりぼっちで
ノートに絵を書いていました

すると
突然えんぴつが喋り出した!

「おい 春男くん みんなと遊ばないのかい?」

「いいんだ、僕は一人で絵を描くのが好きなんだから」

次の日もえんぴつ先生は現れた
「おい 春男くん みんなと遊びなさい」

「いや、いいんだ、僕は作文をかくのが好きなんだ」

次の日も、その次の日も
えんぴつ先生は現れた

「おい 春男くん みんな運動場で遊んでるぞ。みんなと遊んできなさい」

「うるさいな!」

春男くんはとうとう えんぴつを全部削ってしまいました….

次の日、春男くんは一人で絵を書いていたら友達が、運動場から声をかけてきた
「お〜い 春男〜運動場に出てきて遊ぼーよ」
.
春男くんは『うん!』と大きな声で頷き
運動場に飛び出していった

削られて、
ゴミ箱の中のえんぴつ先生は
ニコニコと笑っていました。

おしまい。

.
絵と文 / うさだうさお

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〈泣きつづけるライオン〉

勇猛なオスライオンは
ひとりぼっち

体が大きくなり
たくましくなり
食べる量も増えて
お父さんライオンに
家から追い出されたのです

勇猛なオスライオンは
家族を想い
いつまでも
泣きつづけるのでした
絵と文 / うさだうさお

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〈原っぱの四番バッタ〉

いつも
子どもたちに
公園を占領されてる
バッタたちが立ち上がった!

野球で勝負しよう!
勝った方が公園を占領できるんだ!
受けて立つ子どもたち

0対0 の9回裏ツーアウト
原っぱの四番バッタは向かいの
八百屋さんまで
でっかいサヨナラホームラン!

バッタチーム勝利!

泣き崩れる子どもたち…..

次の日 公園に行ってみたら…
子どもたちとバッタは
仲良く公園を分け合って遊んでました。

おしまい。

絵と文 / うさだうさお

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〈山をのぼるクジラ〉

ある日
クジラが山を登っていました
村人たちは恐れおののき
クジラに石を投げつけ始めました
すると突然!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ〜〜っと
クジラが登っていた
山の火山が噴火しそうになりました!
でも、
ギリギリのところで
クジラがせき止めたのです�
噴火が収まったときクジラは消えていました
村人はそのクジラを
神と崇めるようになりましたとさ

絵と文 / うさだうさお

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〈月に恋した太陽〉

淡く 切ない 優しい光

丸くなっては 欠けていく 不安定な光

昼も 夜も 思わぬ時に 現れる光

だあれも よせつけない 悲しい光

そんな 月に 太陽が恋して 5000億年

太陽が 月のことを

想わなかった日は 一日もなかった

そして 今日も 太陽は

月に 恋して 真っ赤に 萌えるのです

The Sun Loved The Moon

絵と文 / うさだうさお

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〈夜のヒーロー〉
チカチカ今にも消えそうな電球

座るとギシギシうるさい椅子

絡まった電源コード

取っ手が外れそうなフライパン

台所の蛇口の水漏れ

いつも3分遅れる柱時計

風が強い夜うるさい風鈴

…….でも

……あれ?

朝になったら 直ってる??

………….じつは

君が寝静まった夜

電球君が飛び回って

修理してくれてるんです

電球は 夜のヒーロー

絵と文 / うさだうさお

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〈雨男〉

ケロケロケロケロ…..

アマガエルを従えて
雨男はやってきた
日照りの続く村にやってきた

村長は、くたびれ果てた乾いた声で言った

「雨男さん、さっそく雨を降らしてください、村の畑が全滅しそうなんです〜」

雨男は、ゆっくりと空を見上げて
「ケロケロケロケロ〜〜」と呟いた

ポツン ポツン ポツン
雨が降ってきた

待ち望んだ雨だ!
村の畑に雨水がしみる

村中えがおでいっぱいになった時には
雨男の姿は消えていた

それから優しい雨が3日降り続いたとさ

絵と文 / うさだうさお

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〈ハリガネ家族〉

ね〜おとうさん!
なんだよ ボヨンボヨン〜

ね〜おかあさん
な〜に ボヨンボヨン〜

ね〜おにいちゃん〜
なんだい ボヨンボヨン〜

きょうは天気が良いね〜

ほ〜〜んとね〜〜
ボヨンボヨン〜
ボヨンボヨン〜

い〜〜つもいっしょ
ハリガネ家族

絵と文 うさだうさお

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〈夢〉

夢の中はね
なにもかもが つながってるんだ
みんな仲間 お知り合い
人見知りの人も安心だね
では おやすみなさい

絵と文 / うさだうさお

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〈北風と葉っぱ〉

北風と葉っぱはとても仲良し

葉っぱは北風に乗ってどんな場所へも行けます

北風は大好きな葉っぱといろんなお話をしながら旅をするのが好きです

葉っぱがひらひら飛んでいるのを見たら思い出して

北風と葉っぱは とても仲良し

絵 と 文 / うさだうさお

 

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〈地 底 探 検 犬 ケン〉
地底探検犬ケンはとても怖がり
モグラの穴に入るときも
地上に必ず戻れるように後ろ足は地面に残しておきます
すごいね

絵と文 / うさだうさお

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〈ちいさな宇宙人〉

地球を侵略にやってきた
宇宙人

でも、ちいさすぎてダメだった

今は、猫に追われる毎日

大変だ〜〜.絵と文 / うさだうさお

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〈さびしいくつした〉

朝、道路に靴下が片方だけ
落ちているのを見たことがあるでしょう?

でも大丈夫

夕方には片方の靴下を探して再会するのです

なぜだかは、わかりません

絵と文 / うさだうさお